武雄競輪場は2月末から無観客レースになり、場内での車券発売も中止されている=武雄市武雄町

 「売上目標を50億円から18億円に下げざるを得なかった」。武雄市競輪事業所の鳥越秀雄所長は無念そうに話した。23日から始まる武雄競輪の開設70周年記念競輪。年間売上高の3分の1を稼ぎ出すはずのビッグレースを、新型コロナウイルスの感染拡大が直撃、売り上げは大幅に減る見通しだ。

 競輪や競馬、競艇などの公営競技は、感染を防ぐため2月末から「無観客レース」になった。レース場だけでなく場外で車券を売るサテライト施設も閉鎖され、対面販売は全面的に中止。ネットや電話でしか買えなくなった。

 「公営競技の中でも対面販売中止で最も影響を受けるのが競輪」。鳥越所長は競輪は60%減、競艇は30%減、競馬は15%減という報道を引き合いに「高齢のファンが多い競輪は、ネットや電話投票の利用率が低い」と話す。武雄競輪は県外8カ所を含めた9カ所のサテライトと本場で車券を発売していたが、閉鎖による売り上げ減は既に10億円を超えているとみる。

 記念競輪は年に1度開催する。昨年の売上高は49億円で年間141億円の3分の1を超えた。今年は売り上げに大きく影響する年金支給日(偶数月の15日)の後という好日程で、昨年を上回る目標を掲げていた。

 無観客開催は、車券の売り上げ激減だけでなく、場内で働く従業員の就業や食堂などテナント関係者にも大きく影響する。見えない敵にあらがいようのない日々が続く。

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