呼子町の海中魚処「萬坊」

 新型コロナウイルスの感染拡大防止で休業や時間短縮営業に応じた事業者に、1店舗ごとに15万円の支援金を交付する佐賀県の事業について、唐津市呼子町の「萬坊」社長の太田順子さん(40)が佐賀新聞社に投稿を寄せた。全文を紹介する。

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 唐津市呼子町でイカの生き作りを主とする飲食店を経営しております。今回の「佐賀県型 店舗休業支援金」の交付条件に対し落胆を感じました。

 ご存じの通り、呼子という地域は飲食店の多くが鮮魚料理をメインとしており、そのお客さまのほとんどが県外からの観光客です。海沿いの自然豊かな景色が大きな魅力であるので、圧倒的に昼の利用者が多く、午後8時以降も営業している店舗はほぼありません。当店も通常は午前11時から午後6時までの営業です。

 4月7日の7都府県に対する緊急事態宣言が発出された後も、対象地域(特に福岡県)からの来客が続いたために、このままでは店舗の従業員とその家族にも不安を与えてしまうと考え、4月16日から営業を自主的に休業しております。

 そのような中、飲食店に対しては営業の休止は要請せず、午前5時から午後8時までの時間短縮営業の要請を行うと発表され、当店のみならず、昼間の観光客を対象としている飲食店については対象外だと理解し、本当にショックを受けております。

 私たち呼子の飲食店も県外からの来客を止めるためと、3月から売り上げが落ち始め厳しい状況におかれている中ですが、休業を決めました。

 もともと住人の少ない地域ですから、テイクアウト事業にも活路は見出せません。飲食店というひとくくりでなく、商工会や商工会議所などを通して簡単なアンケート等を行って店の特性を把握してから、必要な支援を皆が受けられるようにしてください。

 このままでは呼子という観光地が死んでしまいます。どうかこの文章が県政を担う皆さまに届くことを願っております。

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