佐賀県は22日、多久市に住む建設業の50代男性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。夜になって、11日に男性と一緒に武雄市内で飲食していた小城市の接客業の30代女性を追加でウイルス検査したところ、新たに陽性が確認された。県は女性が勤務するクラブのスタッフ全員にウイルス検査を実施する。県内の感染確認は合計19人となった。

 県によると、女性は武雄市のクラブ「イリュージョン」の接客業。男性は11日夜、この女性を伴って市内の居酒屋で飲食後、同店を訪れた。県が感染源とみられる場所を公表するのは初めてで「4月初旬以降にクラブを利用し、発熱などの症状がある人、心配な人は保健福祉事務所に相談を」と呼び掛けている。

 男性はウイルスの潜伏期間とされる発症前2週間は県外に出ていない。大川内直人健康福祉部長は「これまでの事例は福岡や東京が感染源と推定できたが、いよいよ県内に感染が広がってきたとの危機意識を持っている」と述べた。

 県によると、男性は15日に咳があり、16日には38度台の発熱で医療機関を受診した。22日のウイルス検査で陽性が確認され、入院した。現在は軽症。

 男性は11日夜、女性と武雄市の居酒屋とイリュージョンで飲食後、1人でラウンジ2店、スナック1店を訪れた。13、14日は建設会社や現場に出勤した。

 国立感染症研究所は20日付で濃厚接触者の定義をこれまでの発症後の接触から「発症する2日前の接触」「1メートル程度の距離でマスクをせずに15分以上の会話」に変更。県は発症前に接触した職場の40~50代の同僚3人と、同居する70代の母親、15日から多久市の自宅に滞在していた50代の兄を濃厚接触者と認定した。

 県はこの5人に、兄の子ども2人とおば、後に感染が分かった女性と、イリュージョンの別の従業員を加えた計10人にウイルス検査を実施。女性以外の9人は陰性だった。イリュージョンは県の休業要請に応じ、22日から営業していない。

 また、県は入院中の感染者1人が重症者になったと発表した。県内感染4例目の佐賀市の会社員の50代女性と10例目の同市の60代女性は退院した。

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