生産したクラフトスピリッツを持つ和田真司楠乃花蒸溜所社長。新商品は消毒用エタノールの代替品としても注目されている=佐賀市諸富町徳富

 アルコール度数の高い蒸留酒スピリッツの生産が21日、佐賀市諸富町徳富で始まった。スピリッツの製造免許を受けて1日に開所した「楠乃花蒸溜(じょうりゅう)所」が手掛けており、消毒用エタノールの代替品としても注目されている。

 小城市の天山酒造の純米焼酎がベースで、これに鹿島産の有機レモンを漬け込み、再蒸留した。アルコール度数は75%で、佐賀初のクラフトスピリッツとなる。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国でアルコール入り消毒液が入手しづらい状態が続いている。楠乃花蒸溜所の和田真司社長(59)は「消毒にも使える飲料はうちでもできると分かり、開発に着手した」と経緯を振り返る。

 和田社長らは21日、初めて蒸留した酒の香りや味を確かめた。「想像通りの香り。利益なしの販売だが、ともに苦境を乗り越えたい。レモンの香りで癒やしも与えられたら」と話した。

 「楠乃花蒸溜所フレーバードスピリッツ75レモン」は1本375ミリリットル入りで1700円(税別)。1千本限定で、5月1日から山田酒店やスーパーモリナガなど佐賀県内4カ所で販売される。

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