新型コロナ特措法に基づき、山口祥義知事が各施設に要請した休業が22日から始まる。「あまりにも急で時間が足りない」「お客さんに迷惑を掛けてしまう」―。実質的な準備期間は1日だけで、対象となった道の駅やスポーツクラブなどでは関係者が対応に追われた。準備が間に合わないとして休業開始を遅らせる動きも見られた。

 22日からの休業を決めた杵島郡白石町の道の駅「しろいし」。閉店時間の午後5時前、町内の出荷者たちが売れ残った商品を持ち帰るため次々と訪れた。

22日からの休業が決まり、出荷した花を持ち帰る花農家=21日夕、杵島郡白石町の道の駅「しろいし」

 「今年のわせタマネギは豊作で味もいい。少しでも多くの人に味わってほしいのに…」。タマネギ農家の女性(81)は、出荷の最盛期だけに残念がる。

 花卉(かき)農家の川﨑亜紀さん(44)は「ほかにも出荷先はあるが、今後も営業を続けてくれるかどうか…」。母の日を前に例年はかき入れ時だが、「世の中全体がそれどころじゃない」。

 従業員も対応に追われた。山下敬博駅長(67)は「対象外と思っていたので、休業要請には驚いた」としつつ、「うちも来場者の約半分は県外から。数時間だけでも開けられればいいが、大型連休に大勢の客と接する従業員のことを思えば、2、3週間の我慢はしょうがない」と一刻も早い終息を願った。

 

 一方、「22日からの休業では準備期間が短すぎる。生産者やお客さまに知らせる時間がほしい」として4月中の営業継続を決めた道の駅も。来場者が増える連休中は休業する。

 県の休業要請には、スーパー銭湯なども含まれた。武雄温泉は22日から5月6日までの休業を決めた。

 県外からの来訪が増える傾向にあり、スーパー銭湯などの類似施設が休業すると入浴客が増加することも想定される。大宅賢二常務は「常連のお客さまには迷惑をかけるが、入浴客と従業員への感染防止を第一に考えた」と話す。国重要文化財の楼門のライトアップも休業期間中は中止する。

 休業の波はスポーツクラブにも。佐賀市のリョーユースポーツプラザは、21日から5月6日まで休業する。児童が通うスイミングスクールがあり、学校の休校に合わせて前倒しした。

 21日は、5人の従業員が利用客からの問い合わせに応じた。「今踏ん張って、従来通りに動き始められるように県の要請に協力していく」と前を向いた。

県から休業要請を受けた主な施設の対応
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