教職員に見送られ、下校する児童たち=20日午後、佐賀市の兵庫小(撮影・米倉義房)

 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が佐賀県にも拡大され、県内の公立の小中・高校が21日から再び臨時休校となることから、20日は休校前最後の登校日となった。学校側は、規則正しい自宅での過ごし方を指導したり、オンライン授業を試験運用したりして、5月6日までの休みに備えたが、学習の遅れや再開後の学校生活を懸念する声も漏れた。

 佐賀市の兵庫小では、校内放送で生活面の指導を行った。学校の時間割に合わせて計画的に学習するよう呼び掛けた。28日に登校日を設け、学習状況を確認する。市教委によると、不要不急の外出を控えるのが基本だが、児童の運動不足解消のために各校が校庭を開放する。

ネット学習試験運用も

 三養基郡上峰町の上峰小(庄嶋美奈子校長)は、自宅にいる児童と学校の教師をつなぐ、オンライン通信の試験運用を行った。同小の小学5年と6年の児童を対象に、インターネットのテレビ会議システムを使用し、有志が参加した。

 約30分間の通信では、出欠や音声の確認を行ったあと、リアクションボタンなど機能を説明し、国旗から国の名前を答えるデモ教材を用いたクイズを行った。授業を行った教師は「児童の雰囲気を感じたり、受け答えのテンポ感をつかんだりはできない」と慣れない取り組みに戸惑いも見せた。

 年度当初は学習習慣を身に付ける大事な時期で、休校を心配する声も上がる。佐賀市の鍋島中の貞包浩洋校長は「1年生は中学で初めて学ぶ教科がある。再開後も今のやる気を維持してくれるだろうか」と不安視する。

 牛津高3年の古賀風花(ふうか)さんは西松浦郡有田町から電車で通い「通学時に混雑し、感染の不安は正直ある。休校は仕方ないのかなと思うが授業がまた遅れちゃう。就職活動もどうなるのか心配」と気持ちの整理がつかない様子だった。

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