臨時の記者会見で、休業要請や店舗への支援金などについて説明した山口祥義知事(左)=佐賀県庁

 佐賀県内の事業所に休業を要請した20日の臨時記者会見で、「その先はないという覚悟で取り組む」と、強いメッセージを発した山口祥義知事。既に休業要請をしている福岡県と足並みをそろえて臨むことを強調した直後の対策本部会議では、部局長を前にかすれた声でリーダーの苦悩を吐露した。「人と人が接するから人生はいいなと思うのに、知事として人との縁を切るよう求めるのは…自分自身が内部からむしばまれるようだ」

 県庁で臨時会見に臨んだ山口知事は、県民に厳しい対応を求めるからこそ、その必要性を熱のこもった言葉で訴えた。5月6日までの期限を示し、「その先はないという覚悟で取り組む。目標は感染経路不明者を九州からなくすことだ」と強調した。「大型連休も犠牲にするからこそ、成果を出さないといけない。この状況が続くと(学校に行けない)子どもたちが一番の犠牲者になる」と指摘した。

 福岡との県境を越えた移動の自粛を両県民に繰り返し求めた。「(両県の)友情は変わらないが、今は耐え忍ばないとトンネルの先が見えない。我慢の時という意識で頑張ろう」。佐賀県民には「基本的に家で過ごしていただきたい」と外出自粛を求め、その実効性を確保するため、「休業要請を行う」と説明した。

 九州で休業要請をするのは佐賀、福岡の2県にとどまる。山口知事は宣言が全国に広がった後も都道府県で対応が異なる状況に、もどかしさを隠さない。「国全体で一発でやらないと、駄目だったら次、次(の対応)となると、付き合わされる国民はたまったもんじゃない。国家的な危機管理はしっかり国でやらないと終わらない」

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