休校を前に、練習に励む佐賀北高の野球部員=19日、佐賀市の同校

 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたことを受け、21日から5月6日まで再び休校になる佐賀県内の小中・高校が課題作りなどの準備に追われている。19日は、部活動の再中断を前に、練習に励む生徒の姿もあった。保護者の側には、休校中の子どもの預け先を悩む声があり、祖父母世代を頼りにしてきた家庭の中には「うつすリスクは避けたい」と、世話を引き受けてもらうことをためらうケースもある。

 佐賀市の佐賀工業高では教職員が休み返上で、休校中の課題作りを急いだ。タブレット端末での出題も計画しており、必要なデータの取り込み状況なども確認した。副島政史校長は「こうして備えても、授業の進行や就職活動には影響が出そう。夏期休暇の有効活用も考えたい」と話す。

 小城市の小学校校長の一人は、3月の臨時休校の経験から「児童に配るプリント類の準備はスムーズに進んだ」。ただ、不安は拭えず「宿題を出しても、自分の力で解いているかを確認しづらい。塾などでオンライン学習の機会がある子と、そうではない子との間に学力の差が出てくるかもしれない」と推し量る。

 休校中は小学校の社会体育や中高生の部活も休止となる。1月に佐賀市内のサッカー少年団に入った小学3年の女子は「みんなと会えなくなる」と不満げ。市内の佐賀北高2年生で野球部の男子も練習ができなくなるつらさをにじませつつ「連休が明けたころにテストが予定されているけれど、授業ができていない分、どれだけできるのか勉強も心配」と硬い表情だった。

 「全国一律で外出しない方が終息は早いし、子どもの安全のためにいい」。中学1年と小学3年の子どもがいる佐賀市の会社員女性(42)は冷静に受け止めている。ただ、これまでのように近くに住む両親や義父母に子どもは預けないつもりだ。「みんな重症化が心配される70代。これだけ感染が広がると、万が一を考えてしまう」。昼食を作るために朝に下ごしらえをして、昼休みに職場と自宅を往復する予定だ。

 市内の保育士の女性(34)は「食費はかさむし、オール電化で昼間の電気代が高い。このままだったら、国から10万円支給されても足りない」とため息をつき、「不安なのは子ども3人で留守番をさせなければならないこと。宅配便が来ても返事をしないように言っているけれど…」と防犯面の不安を口にした。

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