佐賀市の佐賀商高(牛島徹校長)の書道部が17日、同校で新入生歓迎のパフォーマンスを披露した。はかま姿の2、3年生11人が、前向きなメッセージを込めた大作を書き上げ、新たな一歩を踏み出した後輩たちに熱いエールを送った。
部員を代表し、3年の垣本奈津微(なつみ)部長が「3年間、佐商生として充実した学校生活を送ってください。(新型コロナウイルスで)世の中は厳しい状況ですが、私たちがすべきことは何かを考え、支え合って頑張りましょう」とあいさつし、中庭に広げた縦3・5メートル、横7メートルの紙に向かった。
部員たちは、人気バンド「Official髭男dism」のヒット曲「宿命」のリズムに合わせ、「切れないバッテリー 魂の限り」など、歌詞の一部を豪快にしたためた。ウイルス感染拡大という“宿命”にみんなで立ち向かうという意味を込めたという。
さらに、校舎3階から「自分達の力を信じて 前に向かって突き進もう」と書いた作品が掲げられると、パフォーマンスを見守った生徒たちから拍手や歓声が起きた。
水泳部に入った廣橋芽依佳(めいか)さんは「自分たちができることを堂々と発揮し、作品で全校の一体感を高めた先輩たちはすごい。勉強と部活を両立できるように頑張りたい」と刺激を受けた様子だった。