新型コロナウイルス関連のニュースを伝えるテレビ=16日午後、佐賀市の家電量販店

 「いつかは宣言が出ると思っていた」。新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言の対象地域が全国に広がった16日、佐賀県内の多くの人たちは冷静に受け止めた。暮らしや経済活動が制限される影響を不安視しながらも、一刻も早い終息につながることを願った。

 先に緊急事態宣言が出ている福岡県と隣接する唐津市。中心街で焼き物店を営む坂本直樹さん(56)は「今も福岡との間を行き来する人が一定数あり、市内でも感染が確認された。予防の意識を高めるにはとても良いと思う」と政府の対応を評価した。

 伊万里市大川内山にある伊万里鍋島焼協同組合は、売り上げが例年の約2割に落ち込んでいる。原貴信事務局長(47)は「大型連休も売り上げは厳しいと思っていた。このままずるずるとなるよりも、宣言を出し、早い終息につながることを期待したい」と話した。

 一方、福岡市の中心部で衣料品店を経営する鳥栖市の40代男性は「緊急事態宣言後に売り上げが半減した」と言い、経済の先行きを不安視する。「出すなら経済対策と両輪でやってほしい」と注文を付けた。嬉野市の男性(45)は「経済の落ち込みは心配だけど、やるなら徹底的にやるべき」と話し、「一日も早い終息が一番の経済対策」と述べた。

 緊急事態宣言の先行地域では、知事が学校の休校を要請しており、佐賀県や各市町の教育委員会も対応を協議する。今春入学した武雄市の女子高校生(15)は「やっと楽しくなってきたのに、また学校が休みになるの?」と心配し、「電車通学で感染の不安もあるけど、休みはやっぱり嫌かな…」。

 佐賀市の県立高の男性教諭(49)は「大型連休に帰省者が増えることを考えると、タイミングとしては今だと思う」と評価しつつ、「学校が休校になれば、授業の遅れや子どもたちのストレスがまた心配になる」と話した。

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