3月中旬から県内の福祉施設などに届き始めた国が配布する布製マスク(左)と立体型布製マスク

 新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、政府が全世帯に2枚ずつ割り当てる布製マスクが、佐賀県内の福祉施設に配布され始めている。施設関係者からは「慢性的なマスク不足の中で非常にありがたい」と歓迎する一方、機能性を疑問視し「備蓄に回している」とする声もあり、評価はさまざまだ。

 佐賀市内の障害者支援施設には3月中旬から、平型と立体型の2種類の布製マスクが届き始めたという。15日現在で、平型約640枚、立体型約90枚が配布された。平型は横13・5センチ、縦9・5センチと文庫本より一回り小さく、立体型は外国製で耳かけのひもが伸縮しないのが特徴だ。

 この施設では、職員や入所者合わせて約370人に配った。施設代表者は「サージカルマスクと交互に使用している」と話し、慢性的なマスク不足の中で感染防止の意識向上につながっていると強調した。

 約400枚が届いた同市内の入所型福祉施設は「感染防止の効果に期待が持てない」として、全てを備蓄に回した。「布製マスクの洗い方などの説明書はあるが、消毒方法などの言及はなく、着用するには問題がある」と使用を控える。

 厚生労働省の「布製マスクの配布に関する電話相談窓口」によると、各家庭に届くマスクは平型で、メーカーによって大きさやガーゼの枚数が若干違ってくるという。日本郵便の全住所配布システムを利用し、感染者数の多い都道府県から郵送を始める。

 佐賀県への配布時期は未定。近く厚労省のホームページ内に、各都道府県にマスクが行き渡る時期を示すサイトを立ち上げるという。

このエントリーをはてなブックマークに追加