佐賀県は15日、新型コロナウイルスへの感染が確認された唐津市の50代男性と20代男性の行動歴を明らかにし、いずれも福岡県内で感染した可能性があるとの見解を示した。50代男性は九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の工事に従事している大手ゼネコン「大林組」の社員で、濃厚接触者はいないと説明した。

 県によると、50代男性は3月29日に弔問のため北九州市を訪れた。その後、自宅から原発敷地内の現場に通勤していたという。4月10日に大阪市に日帰りで帰省し、自宅で発熱と味覚障害の症状が出た。12日まで自宅で過ごし、13日に唐津保健福祉事務所管内の医療機関2カ所を受診し、陽性が確認された14日に県内の感染症指定医療機関に入院した。現在は発熱とせきがある中等症。

 男性はアパートで1人暮らし。県は大阪市よりも北九州市で感染した可能性が高いとみており、勤務先を含めた関係者に対するウイルス検査は現時点では予定していないと説明した。

 20代男性は福岡県内の会社に勤める会社員。4月4日に唐津市内で知人ら少なくとも5人で会食した。4月6日にせきなどの症状が出て、症状が改善したため9、10日は出勤した。会食した県外在住の知人1人の感染が確認されたと13日に知り、帰国者・接触者相談センターに相談、陽性が確認された14日に県内の感染症指定医療機関に入院した。

 県は「勤務先で感染した可能性が高い」とみている。同居している兄の30代男性1人を濃厚接触者とし、残りの知人3人と併せて検査を実施する。

【関連記事】九電、玄海原発の工事中断 工事関係者の感染確認で

このエントリーをはてなブックマークに追加