別室にいる教師と生徒が学習用PCをつかってやりとりした遠隔授業。奥の画面には生徒の顔が映し出されていた=佐賀市の致遠館高

 新型コロナウイルスの感染拡大に備え、学習用パソコンを使った遠隔授業の実証試験が14日、佐賀市の致遠館高であった。教師と生徒がパソコンを介してやりとりし、映像の乱れや音声の聞こえ方などを確認した。

 参加した生徒40人は三つの教室に分かれ、校内のネットワーク設備を使い、別の教室にいる教師のパソコンと接続した。複数人でテレビ会議ができる仕組みを活用して授業を行った。生徒が見る画面に関数の問題が表示され、スピーカーを通して教師の解説を聞きながら解いた。

 解き方を説明する場面では、教師と生徒の画面を共有する機能を使おうとしたが、うまく画面が切り替わらなかった。教師がパソコンのスピーカーに耳を寄せて生徒の声を聞き取ろうとする姿もあった。

 授業を受けた中尾彩乃さんは「家だとつい携帯電話をいじってしまう。休校中でも授業が受けられるのはいい」と感想を述べた。数学を教えた古賀哲也教諭は「生徒の表情が見えず、理解できているか不安になった。少人数で接続すればパソコンの動作も速くなるかもしれない」と話した。

 県教育委員会と知事部局が協力した「プロジェクトE」の一環。18日には学校と自宅にいる生徒をつなぐ。同高で出た課題を改善し、全県立高に展開する。

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