唐津市役所

廃炉作業が進む玄海原発1、2号機

 佐賀県は14日、唐津市に住む50代と20代の男性2人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。九州電力などによると、50代男性は玄海原発(東松浦郡玄海町)の工事に従事している請負会社の社員。20代男性は無関係とみられ、感染経路が異なる複数の事例が県内で同時に確認された初のケースとなる。県内での感染確認は計15人になった。県は2人の行動歴や感染経路、接触者の調査を進めている。

 九電は「請負会社の社員1人が感染したという連絡を請負会社から受けた」と説明している。この社員が従事していた工事の詳細は明らかにしていないが、玄海原発ではテロ対策施設の建設工事や1、2号機の廃炉作業が進んでおり、影響が出る可能性がある。

 唐津市の峰達郎市長は14日夜、感染症対策本部会議を開いた後に会見した。「市民の皆さんは大変不安だろうが、確認できた情報は逐次、発信していく」と冷静な対応を呼び掛けた。これまで休館していた市内43施設に加え、市民だけに利用を限定してきた体育施設や市民会館など138施設を新たに休館にする。

 市教育委員会は臨時会合で、市立小中学校の授業を継続することを決めた。児童生徒や教職員の感染ではないという県教委からの情報に加え、濃厚接触者には行動の自粛が要請されるとして、休校措置は取らない。栗原宣康教育長は「これまで通り感染防止策を徹底し、保護者の判断で登校を控える場合は欠席扱いにしない」と述べた。

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