鳥栖市庁舎

 佐賀県は12日、新型コロナウイルスへの感染が確認された鳥栖市の60代男性について、福岡市内の勤務先に感染が疑われる社員が複数いるため「会社が感染場所の可能性が高いと推測する」との見解を示した。同居する40代の妻と10代の子どもにも検査を実施したが、いずれも陰性だった。

 11日に県内13人目として感染が確認された男性は発熱や下痢、吐き気の症状があった。2日に帰宅後、38度の熱が出て、3日から出勤せず自宅で待機していた。鳥栖保健福祉事務所管内の診療所や病院を受診、10日に帰国者・接触者相談センターに相談し、11日に県内の指定医療機関に入院した。県は妻と子どもに25日までの行動自粛を求めた。

 男性は通勤時にJR鳥栖駅から博多駅までは電車を、博多駅から会社まではバスを使い、マスクを着用していた。大川内直人健康福祉部長は「(感染の広がりは限定的で)収まりが確認できている」と述べた。男性が受診した医療機関の関係者は感染予防対策を講じていたためPCR検査は実施していないが、自主的に健康観察をしている。

 鳥栖市内で感染者が確認されたことを受けて市は13日、19日までの小中学校の臨時休校を5月6日まで延長すると決めた。橋本康志市長は、隣接する福岡県久留米市や小郡市でも感染者が増えている点を挙げ「より慎重な対応が必要だと判断した」と説明した。

 1学期の終業式は7月20日から8月7日に変更し、2学期は予定通り8月25日からとする。橋本市長は今後の感染状況などに応じて、さらに休校を延長する可能性もあるとしている。

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