感染者と濃厚接触者について、ボードを用いて説明する県健康福祉部の大川内直人部長(左)=12日午前8時半ごろ、佐賀県庁

 佐賀県は12日、新型コロナウイルスの感染が確認された鳥栖市の60代男性について、福岡市内の勤務先に感染が疑われる社員が複数いることに触れて「会社が感染場所の可能性が高いと推測する」との見解を示した。同居する40代の妻と10代の子どもにもPCR検査を実施したが、いずれも陰性だった。

 大川内直人健康福祉部長が説明した。11日に県内13人目として感染が確認された男性は、発熱や下痢、吐き気の症状があった。2日に帰宅後、38度の発熱があり、3日からは出勤せずに自宅待機していた。3、7日に鳥栖保健福祉事務所管内の診療所を受診し、8、10日に病院を受診、10日に帰国者・接触者相談センターに相談した。11日に県内の指定医療機関に入院した。

 男性は通勤時にJR鳥栖駅から博多駅まで電車を、博多駅から会社まではバスを使っていた。通勤時はマスクを着用していたという。受診した二つの医療機関の関係者は、感染症予防対策を講じていたことからPCR検査は実施していないが、自主的に健康観察を行っている。

 県は、11日夜に陰性が確認された男性の妻と子どもにも、25日まで行動自粛を要請した。大川内部長は「(広がりは限定的で)収まりが確認できている」と述べ、感染ルートを一定程度まで把握できているとの認識を示した。

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