マスクを付けて献血する市民=佐賀市八丁畷町の献血プラザさが

 新型コロナウイルスの感染拡大により外出自粛が広く呼び掛けられる中、医療現場では血液不足が表面化してきた。これまで献血に協力してきた企業や行政が感染リスクの懸念から断るケースが目立ち、県内でも献血イベントが相次いで中止に追い込まれた。医療関係者は「この状態が続けば、医療崩壊につながりかねない」と危機感を募らせている。

 佐賀県赤十字血液センターによると、県内で必要な血液の量を確保するためには1日に約100人分の献血が必要だという。しかし、4月に入ってから献血バスの派遣が六つの会場で中止され、1日からの6日間で、必要量の72・1%しか確保できなかった。

 今後も深刻な血液不足が予想され、センターは献血をしたことがある人を対象に、11日から連日200人ほどに直接電話をかけて協力を求めている。

 例年は有田陶器市などの多くの人出が見込める大型イベント会場などに献血バスを派遣するが、イベントそのものが中止になり、今後も厳しい状況が続く。

 佐賀市の献血プラザさがは12日、急きょ駐車場に献血バス1台を配車するなど体制を強化した。新型コロナウイルスの感染への不安を払しょくするため、予約制とした上で、体温測定を行い、消毒の徹底やマスク着用で対応した。呼び掛けに応じて、約90人が献血した。

 血液は人工的に作れず、長期間の保存もできない。このため継続的な献血が欠かせず、同センター事業部献血推進課の北川弘幸さんは「全国的に同じ状況が広がっており、他県からの血液で補うこともできない。とにかく1人でも多くの方に献血に来てほしい」と話す。

 献血プラザさがは予約制で、午前9時から午後5時まで。問い合わせは電話0952(32)1011。

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