「水の旅人 侍KIDS」の佐賀ロケでコーディネーターを務めたり、古湯映画祭などを通して大林宣彦監督と親交のあった佐賀市の映画評論家西村雄一郎さん(68)は「本当に優しく、義理堅い人で、友情を超えた同志のような存在。師匠を亡くした思い」と惜しんだ。

 監督と最後に直接会ったのは、18年3月の「日本映画ペンクラブ賞」授賞式。今年3月に遺作となった「海辺の映画館 キネマの玉手箱」の東京での試写会に出席した際、スタッフらから病状が芳しくないと聞いていたという。「あまり驚きはしなかったが、来るべき時が来たという感じ」

 監督ががん闘病のさなかに唐津で撮影した「花筐(はながたみ) HANAGATAMI」については「死を意識しているからなのか、作品にはやけっぱちのエネルギーが注ぎ込まれていた。余命宣告を受けてから3年近く。ものすごい生命力」と、映画制作に情熱を燃やし続けた名匠に思いをはせた。

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