水木プロダクションがツイッターに投稿した妖怪「神社姫」(上)の絵。SNSで投稿が相次いでいる=(C)水木プロ提供

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、佐賀にゆかりのある妖怪「神社姫(じんじゃひめ)」の絵をSNSに投稿する人が相次いでいる。「病が流行したら私の姿を写して人々に見せれば、その難を免れることができる」と告げて去ったとされており、SNS上でコロナ禍終息への願いが広がっている。

 江戸時代に肥前(現在の佐賀、長崎県)の海岸に現れたとされる神社姫は、長い髪に2本の角を持つ人魚。ツイッター上では神社姫に関する投稿が数多く見られ、神社姫の絵と共に「これ以上コロナでつらい思いと悲しい出来事を起こさないようお救いください」「コロナが終息しますように」などと投稿されている。

 また、熊本に現れたとされる半人半魚の妖怪「アマビエ」も疫病退散に御利益があるとされ、数多く投稿されている。水木プロダクション(東京)は3月末、「ゲゲゲの鬼太郎」など妖怪物の漫画で知られる水木しげるさんが描いた神社姫やアマビエなどの絵をツイッターに掲載、大きな反響を呼んだ。

 怨霊などを中心に日本の信仰史を研究する三重大の山田雄司教授は「日本では古来より疫病など目に見えないものに対して、未知のものが救ってくれるという思考がある。(神社姫などは)救いを求めた民衆の心が作り出したもの。終息を願う心はいつの時代も同じ」と話す。

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