普段は観光客らでにぎわう呼子朝市も人通りがまばらだった=唐津市呼子町呼子

神埼市外からの利用自粛を促す看板と利用者の姿がまばらだった高取山公園=神埼市脊振町の高取山公園

 新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言の発令から初の週末となった11日、宣言対象地域の福岡県から訪れる人が多かった佐賀県内の行楽地や観光地ではいつものにぎわいが消えた。

 神埼市脊振町の高取山公園では、先週までテントや人で埋まっていた広場も閑散とした。公園によると、多い日は約150台の駐車場を埋めるほどで、7~8割が福岡県のナンバーだったが、現在では4、5台ほどに減ったという。

 神埼市は市外からの公園の利用自粛を呼び掛けており、同公園でも園内放送や県外ナンバーの車にチラシを差し込むなどして促している。放送を聞いて、引き返す来園者も見られた。

 市内に住む菊水陽介さん(47)は「(感染拡大地域からの利用自粛要請は)子どもを遊ばせるのに安心感はある」と話した。

 福岡からの客が多い唐津市呼子町の呼子朝市も、客の姿はまばらだった。イカなどの干物を販売する松嵜恵美さん(49)は緊急事態宣言後の9日から特に売り上げが落ちたといい、「数えるほどの客足。出店でお互いに買ったり…」とこぼし、ドライフルーツなどを提供する出店は「スーパーでの販売や最近始めたネット販売などを収入の柱にしていきたい」と話した。

 筑紫野市から小中学生の子どもと訪れた男性(47)は「(ウイルスを)持ち込んでしまったらと気になっているが、2月末から子どもたちは家にこもりきりで外出したいと思った」と複雑な心境を明かし、「飲食店に行くのはどうかとも思い、おにぎりを持ってきた」とし、帰宅を急いだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加