久光製薬(鳥栖市、中冨一榮社長)が10日発表した2020年2月期連結決算は、売上高が前期比1・7%減の1409億9200万円で2期連続の減収、経常利益は4・0%増の256億2800万円で2期ぶりの増益だった。純利益は2・7%減の186億9400万円。

 国内の医療用医薬品は医療費抑制策で主力の「モーラステープ」などが影響を受けた。海外も安価な後発品などの影響で苦戦した。

 一般用医薬品の国内販売は、新型コロナウイルスの感染拡大が影響。ここ数年、中国人ら海外からの旅行客に売れ行き好調だった「サロンパス」の需要が伸び悩んだ。一方で「アレグラ」「フェイタス」などが好調で、全体では前期を上回った。海外でも米国の子会社を中心に売り上げを伸ばした。

 営業利益は前期比2・0%増の227億2700万円。3月に米国で販売を開始した医薬品の研究開発費が減少したことなどが要因となった。

 1株当たりの年間配当は、前年より50銭多い83円。21年2月期の売上高や利益などは「新型コロナウイルス感染症による影響を合理的に算定することが困難」として、現時点で「未定」とした。

 また、同日の取締役会で社外取締役の候補者として新たに松尾建設(佐賀市)の松尾哲吾社長(48)を推薦することを決めた。5月の定時株主総会で正式に選任される。(川﨑久美子)

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