言葉はなぜ生まれたのか

 なぜ、人間だけが「ことば」を使うのだろう。著者はこのことを研究しています。飼(か)っていた犬が子犬の頃(ころ)「かわいいね」と言うと、毎回小声で「フフフーン」とまねするので、話せるようになるかもと思ったことがあります。
 人間のことばと動物の鳴き声に共通する特(とく)徴(ちょう)が四つあります。1.発声学習(声のまね)ができるのがオウムやイルカです。2.デグー(ネズミ)の鳴き声には「意味(単語)」があります。3.ジュウシマツの短い歌を組み合わせた歌作りは、文法と同じです。4.集(しゅう)団(だん)の上下関係で鳴き方を変えるのがハダカデバネズミです。丁(てい)寧(ねい)な話し方は人と同じです。
 「ことば」のヒントは赤(あか)ん坊(ぼう)の泣き方にありそうです。生まれたばかりのときは単調です。1カ月を過(す)ぎる頃には「ミルク」「おしめ」と泣き方を変えて親に知らせます。さらに発声学習をして「ことば」を持ったと作者は考えました。
 研究は「なぜ」と観察した気付きの積み重ねです。日(にち)常(じょう)の中に「なぜ」はあります。(司書ネットワーク課 友田ゆうこ)
 

【ほかにもこんな本をおすすめ!】

▽こどもきせつのことば絵じてん 神野 紗希/監修 三省堂編修所/編(三省堂)
▽放課後の文章教室 小手鞠 るい/著(偕成社)
▽自分で考え、自分で書くためのゆかいな文章教室 今野 真二/著(河出書房新社)

 【図書館へ行こう】
 紹介している県立図書館の本は、皆さんが住んでいる市や町の図書館からも借りることができます。本の世界に触れてみてください。問い合わせは県立図書館、電話0952(24)2900。

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