通勤途中、片側2車線の交差点。交通量が多く、この交差点での右折は慎重になる。信号が黄色に変わっても対向車が減速し、止まると分かってからしか発車しない。後続車が焦っているように見えても気にしない◆大津市の交差点で散歩中の園児の列に車が突っ込み、2人が死亡、14人が重軽傷を負った交通事故から、5月で1年になる。右折レーンで、ふと想像する。「曲がれる」と思って発車したら、いないと思った直進車がぶつかってきて、少し方向を変えて園児の列に突っ込んだのだと◆交通三悪ではなく、よくある光景の中で悲劇が生まれた。事故原因は、右折車の前方不注視。右折車の女性被告に禁錮刑が下され、園児をはねた軽乗用車は不起訴となった。道路交通法では、交差点での直進と右折は原則として直進車優先。だからこそ「石橋をたたく」ようにして右折する◆コロナ対策では密閉、密集、密接の三つの「密」を避けよといわれる。交通安全では「3秒の車間距離」「3秒前か30メートル手前での方向指示合図」「3分前出発」の三つの「3」が大切だ◆ハンドルを握る時、肝に銘じるのは人それぞれと思うが、せめて一つ、「思いやり」を忘れないようにしてほしい。15日まで春の交通安全県民運動が展開され、きょう10日は県内の多くの小学校で入学式が予定されている。(義)

下記のボタンを押すと、AIが読み上げる有明抄を聞くことができます。

このエントリーをはてなブックマークに追加