オンライン授業「プロジェクトE」について説明する山口祥義知事=佐賀県庁

 新型コロナウイルスの感染者が佐賀県内でも確認されている状況を受け、山口祥義知事は9日、県立学校でインターネットを使った遠隔授業に取り組む考えを示した。感染が拡大し、通学できない生徒が出た場合に備える。佐賀市の致遠館高校で試験的に導入し、最終的に全県立校への導入を目指す。

 対策本部会議で、山口知事が「プロジェクトE」と銘打って発表した。「県立校の全生徒がタブレット端末を持つ唯一の県であることを生かす」と話した。

 政策部や県教育委員会の職員らでつくる「オンライン教育推進チーム」を9日付で立ち上げた。学校を技術面で支援し、遠隔授業用の教材作りなどもサポートする。山口知事は、インターネットの環境が整っていない家庭について「大胆な助成で、全ての子どもたちに対応できるようにしたい」と強調した。

 ICT(情報通信技術)教育のモデル校である致遠館高で先行して導入する。別々の教室にいる教員と生徒をテレビ会議システムでつないで14日に授業する。18日には学校にいる教師と自宅にいる生徒をつなぐ。結果を検証し、他の県立校にも段階的に導入する。具体的な時期は未定とした。

 県教育総務課によると、県立の中高校、特別支援学校の生徒数は2019年5月時点で約2万人で、全員にタブレット端末を貸与している。推進チームリーダーの進龍太郎政策部長は「海外との交流など、普段の教育における活用も視野に入れて進めていきたい」と述べた。

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