佐賀県の山口祥義知事は9日、新型コロナウイルスの感染が7日に確認された宗教法人職員の佐賀市の30代男性について、法人内の活動で感染したとみて、市中感染が起きている可能性は「低い」との認識を示した。男性と接触した同僚や医療機関の関係者ら38人は同日までのウイルス検査で、いずれも陰性だった。

 県によると、県内11人目として感染が確認された男性は、東京出張後の3月上旬から発症前まで、ほぼ自宅にいた。下旬に同僚と職場で清掃活動をし、4月1日に発症したとみている。

 山口知事は9日に県庁で開いた対策本部会議で「一つの推測だが、東京など他県との往来が頻繁にある法人内の活動で感染が起こったと考えられる」と述べた。これまでの県内での感染事例と同様に「陽性のその後が追えている状態」と話した。

 会議後、記者団に市中感染の可能性を問われると、「低いと思うが、ゼロだとは申し上げられない」とも述べた。検査対象の拡大を巡っては「今後も法人側と話し、さらに調査を進める」と言及し、行動自粛も含めた協力を求めるとした。

 山口知事は同日、対策本部会議に初めてマスク姿で参加し、説明の際には外して発言した。記者団には「緊急事態宣言もあったので(マスクを着用した)。皆さんは感染防止などの意味でマスクをされているので、われわれもマスクをするのは『自分から(感染者を)出さない』という意義がある」と強調した。

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