笑顔で写真に納まる上峰小の新入生=上峰町の同校

規模縮小のため入学式で対面できなかった上級生の教室を回り、手を振ってあいさつする1年生=有田町の有田小

新入生や保護者、教職員全員がマスクを着用して出席した入学式=唐津市の唐津第一中

一定間隔を保ちながら教科書を受け取り、教諭ら(右)とあいさつする中原中の新入生と保護者=みやき町の同校

 9日に県内各地の小中学校で行われた入学式。新型コロナウイルスの感染拡大で、時間短縮や規模縮小などの影響が出たものの、新たな学校生活に希望を膨らませる子どもの笑顔や、子どもの成長を喜ぶ保護者の姿など例年と変わらない春の光景も見られた。

■上峰小​「給食当番頑張る」

 19日まで臨時休校中の上峰町の上峰小(庄嶋美奈子校長)では、95人が元気に学校生活のスタートを切った。規模を縮小して行われた式では、収録映像での在校生のあいさつがあり、6年の横田玲王(れお)君は「皆さんの周りにはお兄さん、お姉さん、先生方がたくさんいます」と力強く呼び掛けた。

 教室では、翌日からの休校中の宿題が配られ、担任教師は「初めて鉛筆を持つ子もいるかもしれませんが、家庭学習をお願いします」と保護者に依頼した。

 10日ほど登校できない状況が続くが、石本葵君(6)は「給食当番を頑張りたい」と希望に胸を膨らませ、父慎さん(36)、母直子さん(35)も「身辺が慌ただしいが、元気に学校生活を過ごしてほしい」と話した。

 この日は、小学校入学祝い金の贈呈式もあり、野口敏雄町教育長が保護者代表の畑洋則さん(33)に目録を手渡した。子育て支援を図ろうと2016年度から新小学1年生の保護者に各2万円を贈っており、本年度は上峰小と特別支援学校小学部の入学者計96人に贈る。

■有田小 上級生の歓迎に笑顔

 有田町の有田小には1年生12人が入学した。松本成浩校長は、有田の「あ」にちなんで「あいさつ、ありがとうを言う、安全に気を付けるの三つの『あ』を頑張って」と語り掛けた。児童代表で参加した6年生の吉島遥音はるとさんは「皆さんの入学を楽しみにしていました。全校児童85人で楽しく学校生活を送りましょう」と歓迎した。

 新型コロナウイルス感染症対策で、入学式で対面できなかった上級生とは各学年の教室の廊下で対面。紙に書かれた「おめでとう」のメッセージや歌に、1年生も笑顔になり、教室では担任の教諭から「皆さんしっかりしていて、安心しました」と褒められ、はにかんでいた。

■中原中 「ドライブスルー方式」で

 みやき町の中原中(石橋節二校長)では、町内での新型コロナウイルス感染者確認を受けた入学式の中止に伴い、新入生71人に担任の紹介と教科書の配布を行った。

 体育館で、入り口と出口を別に設け、一方通行で進む「ドライブスルー方式」で実施。手指消毒を済ませた新入生と保護者らは、教科書などを受け取り、担任や校長とあいさつし、約5~10分で後にした。

 同町蓑原の小山玲子さん(42)は「残念だが、中止の判断は間違っていないと思う。担任の先生にも会えて、子どもたちも安心したのでは」と話し、娘の栞奈さんは「早く学校が始まって、友達と話したい」と期待した。石川県から転入した八谷優生君は「不安が大きいけど、教室で友達と顔を合わせるのも楽しみ」と話した。

■唐津第一中「運動も勉強も」

 唐津市内の中学校で最も生徒数が多い唐津第一中(井上英尚校長)では、新入生187人が式に臨んだ。在校生や来賓は参加せず、新入生とその保護者、教職員が出席。式も30分ほどに短縮して行われた。井上校長は「新しいステージの幕開け。あなたらしく活躍してくれることを期待している」と呼び掛けた。

 式を終えた山口優波(ゆうな)さんは「緊張したけど、クラスメートや先生が楽しそうな人ばかりで良かった」と笑顔を見せた。「運動も勉強もできるような中学生になりたい」と意気込んだ。母親の貴子さん(47)は、式が短縮になったことについて「吹奏楽の演奏や歌がなくて、さみしい感じはしたけど、しょうがない」と話した。

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