「作ってほしい」との依頼を受け、布製マスクを作る大隈縫製のスタッフ=白石町

大隈縫製が作った布製マスク。左側の二つは正絹を使ったもので、着物をよく着る人から好評という

今治製のタオルマスクを販売している宮木プリントの宮木由美子代表=佐賀市新中町

 新型コロナウイルスの感染拡大で使い捨てマスクの品薄状態が続く中、繰り返し使える布製マスクの販売や製造を始めるところが佐賀県内でも増えている。共通するのは「少しでも手助けになれば」との思い。タオル、婦人服製造のほか、パン屋といった異業種も参入している。

 甲子園出場校の応援タオルなどを手掛ける佐賀市の宮木プリント(宮木由美子代表)は、これまでのつながりを生かし、今治製タオルマスクの販売を始めた。

 「介護施設などで働く職員にはマスクが行き渡っておらず、困っている」との声を受け、踏み切った。知的障害者作業所「のぞみ」を運営するNPO法人若杉会に袋詰め作業を委託している。

 50回程度、洗って繰り返し使える。郵送の場合、販売は50枚からだが、直接販売は1枚から可能で、「事前に電話連絡をいただければ」(宮木代表)。価格は税込みで1枚360円。

 婦人服が主力の「大隈縫製」(杵島郡白石町、大隈正巳社長)には、子育て中の母親らから「マスクがなくて困っている。作ってほしい」と相談が寄せられた。重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行時に作った経験を生かし対応した。

 「東京の家族に送りたい」「ニューヨークの知人にも」「工場で使いたい」と口づてで広がり、既に2千枚を作製・販売した。「良質な綿素材を使い、中に不織布を数枚、挟み込んだ」といい、洗濯も可能。息苦しくないような立体デザインにたどり着くまで20回ほど、試行錯誤を繰り返した。サイズはL、M、S、SSの4展開で、色は白、薄いピンク、黒など5色。価格は1枚1500円(税別)。

 パン屋「ボルガ」(本店・佐賀市木原)は、子ども用を中心に手作りのガーゼマスクを本店、高木瀬店(アルタ内)、夢咲店(同)の全店舗で販売している。

 マスクが入手困難な状況を背景に1日50枚ほど売れ、「生産が追い付いていない」と担当者。マスクを求め、福岡など隣県からも来店があるという。立体型や平型、大人用もあり、250円~350円(税別)で販売している。

 

 【問い合わせ先】宮木プリント=電話0952(31)0742(平日午前9時~午後6時、土曜午前9時~正午)▽大隈縫製=電話0952(84)3097、電話090(3600)4722▽ボルガ本店=電話0952(25)1018。

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