島の人たちに釣りを教わる児童

 平成30(2018)年8月、私は9歳の長男と2歳の次男と共に、関東から唐津市の馬渡島まだらしまへ移り住みました。

 物心ついた頃から、生き物が大好きな長男。昆虫や魚介類などの観察にのめり込んでいく姿を見て、「思いっきり自然を味わえる環境に住めるといいな」と思うようになり、夫の出身地でもある佐賀県の島留学を選びました。

 全校児童20人の島の小学校は、理解できるまで教えてくれ、稚魚放流体験、魚釣りの授業、定期船やジャンボタクシーを乗り継いでの社会科見学-と、関東の大規模校では体験できないことばかりでした。学校から帰ると、隣のおじちゃんと釣り、昆虫採集、星空観察。子どもたちからは「楽しい!」という言葉をたくさん聞きました。

 島の皆さんからよく声を掛けてもらい、人の温かさを感じる島生活でもありました。お祭り「馬渡くんち」では、島のおじさんたちが次男を代わる代わる膝の上に乗せ、まるで自分の孫のようにかわいがってくれました。魚や野菜のお裾分けはどれもおいしく、食卓からも本物の自然を感じる毎日でした。

 この春、島での生活を終えました。少人数できめ細やかな教育、本物の自然、人の温かさ-。家族で島の魅力を丸ごと感じ、味わえたことは、私たちのかけがえのない島生活となりました。

 馬渡島の皆さん、本当にありがとうございました。

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