高齢者にお勧めの運動

 コロナ危機の終息は見通せず、その上、自由に出歩けないとなると、運動不足やストレスの増加が心配される。適度な運動と、できるだけ規則正しい生活を心掛けたい。

 運動不足はすべての年齢層にマイナスだが、悪影響が最も心配されているのが高齢者だ。日本老年医学会の飯島勝矢理事は「高齢期になると筋肉量が落ちるスピードが速い。筋肉の衰えは、骨折や転倒のリスクを高めるだけでなく、免疫力の低下も招く。感染した場合に重症化しやすくなるのは明らかだ」と指摘する。

 ラジオ体操やスクワットなどの軽い運動は家の中でもできるので毎日続けたい。筋肉の維持に必要なビタミンDは、魚やきのこ類に多く含まれるので意識して取ろう。日光浴は体内のビタミンD増加や精神の安定にも有効とされる。政府の専門家会議のメンバーは「1人での散歩は問題ない」と、戸外での適度な運動を勧める。

 離れて暮らす家族や友人との行き来は難しくなるが「こういう時こそ電話で交流を」と飯島理事は勧めている。

 ストレスを飲酒や喫煙で紛らすのはよくない。喫煙習慣がある人は、在宅勤務でたばこに手が伸びる機会が増えるかもしれないが、喫煙は新型コロナの重症化要因の一つといわれる。日本禁煙学会の作田学理事長は「禁煙をすると3~4日は眠気が増す人が多いが、外出自粛は仮眠を取りやすい環境だ」として、禁煙に良い機会だと話す。【共同】

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