開設された窓口で、運転免許証を自主返納する人たち=三養基郡基山町役場

 三養基郡基山町は7日、65歳以上の高齢者を対象にした運転免許証自主返納窓口を、町役場1階の住民課に開設した。自治体の窓口で免許返納の手続きが可能になるのは佐賀県内初で、初日は5人が返納した。

 免許返納は通常、佐賀市の県運転免許センターと県内10警察署で受け付けている。町民は主に鳥栖署に出向いていたが、「車が使えずに鳥栖市まで行くのは大変」との声が上がっていた。このため、町は県警本部や鳥栖署と調整し、昨年4月から町役場に窓口を設置する準備を進めてきた。

 返納は水曜日を除く平日の午前8時半~正午に受け付け、役場職員が代行して鳥栖署で手続きする。

 窓口では、町職員が返納者の本人確認や免許証の有効期限をチェックした後、全ての免許の返納になる点や申請後は運転ができないことを説明し、免許証などを受け取った。運転経歴証明書の申請も受け付けた。

 窓口での最初の免許返納者になった岸泰世さん(71)=小倉=は「とても便利だった。コミュニティーバスがあるので帰りの足も心配ない」と話した。

 手続きを見守った松田一也町長は「町内は高齢者の比率が高い。返納者へのさまざまな支援策と併せて、安心安全な町づくりにつながれば」と述べた。

 県内の65歳以上の免許証返納者は2018年が3052人、19年が3704人で増加傾向にある。町内では18年に52人、19年は97人の返納があり、町はタクシー助成や電動カート購入補助などの支援策を実施している。

このエントリーをはてなブックマークに追加