教室では新型コロナウイルスの感染防止対策のため、机の間隔をできるだけ空けて窓を開放した=伊万里市の大坪小

旧学年の通知表を受け取る生徒=西松浦郡有田町の有田中

 緊張と不安の中での学校再開になった。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、佐賀県内の多くの小中学校が6日、新学期をスタートさせた。新しいクラスで向き合った先生と子どもたちはマスクの下に笑顔をのぞかせながらも、いつもと違う春に戸惑い、感染防止に神経をとがらせた。

 「おはようございます」。子どもたちの元気な声は校舎の外まで響き渡った。伊万里市の大坪小では始業式を校内放送で行い、児童は窓を開け放った教室で校長の話を聞いた。

 県内では多くの学校が始業式を校内放送で行った。唐津市の長松小の佐々木講吉校長は「本来なら体育館でみんなの顔を見るのを楽しみにしていましたが…」と声を落とした。杵島郡江北町の江北小では校長が放送室に入り、各教室の電子黒板を使って担任の先生を発表した。

 西松浦郡有田町の小中学校計6校は、3月の修了式を行わなかったため、新学年初日に旧学年の通知表を受け取った。有田中では元担任の教諭らから通知表を受け取ると、早速中身を確認し、クラスメートと見せ合う姿もあった。

 福岡県での感染拡大などで、7日から再び休校となる鳥栖市の旭小。始業式はグラウンドで行い、児童は間隔を広く取って整列した。佐々木英利校長は「たった1日だけど、新しい学期のスタートを楽しんでください」。6年の塩川葵さんは「また休校になるけど、次に会えるのを楽しみにしてる」と笑顔を見せた。

 各学校ではマスク着用や毎日の検温、教室の換気、手洗いの励行などさまざまな対策で感染防止に努めていく。1日に感染者が確認された武雄市の教育委員会は、音楽の授業を体育館や教室が広い特別教室で行うことを指示した。

 伊万里市の大坪小の小田部徳浩校長は話す。「子どもたちは距離を取るように言ってもじゃれ合うし、マスクをずっと着けることができない子も多い。現場はいっときも気を抜けないが、最善を尽くすのみです」(取材班)

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