川で溺れた女の子を救助し、感謝状を受けた(左上から時計回りに)杉山孝洋さん、村上太平さん、浜洲卓郎さん、荒巻慎司さん、黒岩悠稀さん=唐津市役所

 唐津市千々賀にある九電工唐津営業所の社員5人が、川で溺れた5歳の女児を救助した。営業所近くの徳須恵川での救出劇で、3月31日に唐津市が感謝状を贈った。とっさの判断で幼い命を救った5人は「助かってよかった」と口をそろえた。

 感謝状を受けたのは、唐津市鏡の荒巻慎司さん(27)、同市神田の浜洲卓郎さん(32)、同市原の杉山孝洋さん(31)、同市浜玉町の村上太平さん(46)、武雄市朝日町の黒岩悠稀さん(24)の5人。

 市消防本部などによると、3月2日午後5時20分ごろ、同営業所で高所作業車に乗って後片付けをしていた荒巻さんが、徳須恵川の対岸で溺れている女児を発見。下にいた他の社員たちに呼び掛け、荒巻さんと浜洲さんは車に同乗し、黒岩さんは走って、杉山さんと村上さんは作業着のまま川に飛び込み、それぞれ山本側の川岸を目指した。

 先着した黒岩さんと、後続の浜洲さんが女児を引き上げた。意識がなく、荒巻さんが心臓マッサージを行い、4人も声を掛けて励まし、タオルや毛布で体を包むなどの救命処置を行った。荒巻さんは「心臓マッサージをしたのは初めて。一生懸命だった」と振り返る。

 女児は友達と釣りをしていて、川に落ちた。救助後に病院に搬送され、数日間入院したが、現在は退院し、後遺症もないという。感謝状を手渡した峰達郎市長は「皆さんの行動は勇気があり、なかなかできることではない」とたたえた。

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