デマンドタクシーで市中心部へ向かう利用者=伊万里市二里町中里

廃線となった炭山線の最後のバスの前で記念撮影する炭山地区の住民=伊万里市二里町

炭山線の最後の運行を見送る炭山地区の住民=伊万里市二里町

 佐賀県伊万里市二里町内と伊万里駅などを結ぶ予約制乗り合いタクシー「デマンドタクシー」の運行が4月から始まった。3月末で廃止になった路線バスの代替交通として、市がタクシー会社に運行を委託した。以前より乗降場所や1日の便数を増やして利便性を高めている。

 廃止になった西肥バスの炭山線は1954(昭和29)年、国見山の中腹と麓の間で運行を開始した。標高250メートルの二里町炭山地区には炭鉱があり、バスの利用客は多かったが、閉山後の過疎化や車社会の進展とともに減少した。

 近年は市が赤字分を補塡ほてんしながら、二里小の登校日に朝夕1往復ずつ運行していた。2018年度の乗車人員533人は1便当たり0・7人しかなく、市と二里町の住民は今後の地域交通の在り方を協議。路線バスを廃止してもらい、デマンドタクシーを導入することを決めた。

 デマンドタクシーは西肥亀の井タクシーが月、水、金曜日に運行。二里町内16カ所の乗降場と「伊万里駅」「伊万里有田共立病院」「金武駅・バス停」をそれぞれ結ぶ3路線がある。料金は伊万里駅線と共立病院線が大人500円、小学生300円。金武駅・バス停線が大人100円、小学生50円。利用には事前登録が必要で、申込用紙は二里コミュニティセンターにある。

 最初の利用者で通院のために使った樋渡恵子さん(70)は「バスより料金は高くなっているけど、使い勝手が良ければ今後も利用したい」と話していた。

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