佐賀県高校野球連盟(渡邊成樹会長)は4日、佐賀市内で理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、11日開幕予定だった第146回九州地区高校野球佐賀大会の中止を決めた。

 大会は当初3月21日に開幕予定だった。県高野連は開幕日を2度延期し、無観客での実施を決めるなど開催を模索したが、県内でも感染事例が相次いでいることなどから断念した。県教育委員会も感染予防の観点から、県立学校の部活動に県内大会への参加自粛を求める方針を示していた。

 県高野連の吉冨壽泰理事長は「選手のことを思ったら本当に胸が痛む。しかし、県内でも感染が広がっており、選手の健康を考慮した苦渋の決断だった」と話した。

選手や監督、中止に落胆

 2度の延期を経て、九州地区高校野球佐賀大会の中止が決まった。「夏」に向けてチームづくりを進める貴重な実戦の場がなくなり、選手や監督からは残念がる声が相次いだ。

 新型コロナウイルスの影響で部活動が中断していた3週間の遅れを取り戻そうと、各校は春休みに入って急ピッチで調整を進めており、4日は多くの学校が練習試合を組んで1週間後の開幕に備えていた。

 北陵の吉丸信監督は「選手が本当にかわいそう。公式戦は練習とは緊張感が違い、この大会は大きな経験になるはずだったのに」と落胆した。練習試合の相手・鳥栖工の大坪慎一監督は「夏があると信じてやるしかない」と3年生を気遣った。

 北陵の3年生部員は「少ない大会の一つだったので残念。慣れないまま夏を迎えたら、違う緊張感が出るかも」と不安を口にした。一方で別の部員は「気持ちを切り替えてやるだけ」と前向きに話した。

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