6日に児童へ渡す課題を準備する教職員=鳥栖市の旭小

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月初旬から1カ月余りにわたって休校となっていた佐賀県内の小中学校が6日、新年度の始業式を迎える。外出自粛を余儀なくされてきただけに安堵する保護者がいる一方、いまだ感染リスクが高い中での再開となるだけに不安の声もある。

 「集団生活による感染の心配はあるが、今年は受験。通常通り学校が始まることはプラスに感じている」。中学3年の娘がいる佐賀市の自営業男性(49)はこう評価する。

 県などによると、佐賀市など17市町は始業式に続いて授業を再開。感染拡大が続く福岡市や久留米市に近い鳥栖市と三養基郡基山町は、始業式だけを行って7~19日を臨時休校にする。4日に感染者が確認された三養基郡みやき町は6日の始業式を取りやめ、19日まで休校となる。

 再開にあたっては、多くの学校が旧学年で未履修となった教科について1週間程度の“追加授業”なども考えている。

 佐賀市の小学校教諭(26)は「新学年の学習や生活習慣を定着させる大事な時期なのだが…。後で響かないか、高学年の担任は不安がっている」。3日には市内で2人の感染者が新たに確認されており、「個人的には休校の延長がいいと思う。ただ、自宅では勉強や運動を全くしない子がいて、格差が広がるのは望ましくない」と複雑な表情を浮かべる。

 一方、鳥栖市などの学校は実質的に臨時休校が続くが、それほど落胆しているわけでもない。

 「守るべき命のため、休校をよく決断してくれた」-。旭小の佐々木英利校長はこう語る。子どもたちの密集を避けるため始業式は体育館でなく校庭で開く。

 学級だよりや休校期間中の課題を準備するため、約40人の教職員は土、日曜日に交代で出勤して印刷作業などに取り組む。

 学年主任の毛利裕美教諭(42)は「課題は復習が中心だが、新しい教科書に目を通してくれるよう、新学年の予習も含めたい。今は臨機応変にやっていくしかない」と語った。

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