佐賀県は3日、佐賀市に住む50代の会社員の母親と20代の息子の計2人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。息子は3月まで神奈川県で暮らしていた。母親は3月下旬に神奈川県の息子宅を訪れ、帰宅後に発症。症状は重くない。息子は3月下旬に発熱したが、現在は症状がない。県内で1日に複数の感染者が確認されたのは初めてで、計5人となった。県は濃厚接触者が家族に限定されているとみて、新学期からの学校再開の方針は変更しない。

 県によると、母親は3月24日から1週間、神奈川県の息子宅に滞在した。息子は25日に発熱し、26日に川崎市の帰国者・接触者相談センターに電話したが、発熱以外の症状がないため様子を見るよう指示され、29日には熱が下がった。母親は佐賀市の自宅に帰宅した30日夜から発熱や呼吸の苦しさを訴え、4月2日に帰国者・接触者外来を受診、3日にPCR検査で陽性が確認された。

 県は4月から母親と一緒に住み始めた息子と、50代の夫、80代の義理の両親の計4人を濃厚接触者として特定し、検査した結果、息子だけが陽性だった。母親と息子は県内の指定医療機関に入院している。陰性だった3人には17日まで行動自粛を要請した。

 母親は3月30日、息子は31日に佐賀空港を経由して帰宅したが、県によると、状況的に他の乗客への感染は心配ないという。

 山口祥義知事は県庁で開いた対策本部会議で、県内のケースがいずれも感染拡大地域や海外を訪問後に発症していることから「首都圏や関西圏への不要不急の外出を避けることが、県内での感染まん延防止に大きな効果がある」と呼び掛けた。また、「県で医療崩壊を決して起こさない」と強調し、医師会などと連携して現在24床ある感染症の病床を倍増させるなど医療面の危機管理体制を強化する考えを示した。

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