「恩返しの気持ちで作っている」と話す緒方キミエさん。目の前に並べるのは手作りのまりやコースターなど=多久市

 夫が定年退職したのを機に、約10年前に福岡県から息子がいる多久市に移り住んだ。2年前に夫が亡くなった後、お世話になった周囲への感謝の気持ちを込め、趣味だった手芸に取り組んだ。

 色とりどりのまりや、ブラウスをかたどったコースター、仏具の布切れを使ったマッチ入れなど、趣向を凝らした作品は数え切れない。多久市役所や地域の文化祭などで展示した。

 最近のとっておきは、写真などを印刷して切り抜き、同じ型を重ねて立体的に仕上げた作品「シャドーボックス」。人物や花などが浮かび上がり、人気も高い。木製のフレームは、自身がのこぎりを使って仕立てることもあるという。

 「家族の理解もあり、続けてこられた。毎日、『今日も一日幸せだった』と感謝して過ごしている」と話し、現在は友人らと一緒に作品を作り、楽しみを共有している。伊万里市出身。

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