スーパーの店内に飾られた「昭和バス」へのメッセージボード。感謝の言葉がつづられている=佐賀市富士町

店の駐車場にある昭和バスへの感謝を書いた横断幕=佐賀市富士町

 昭和自動車(唐津市)の路線バス再編で、佐賀市富士町の一部の地区では「昭和バス」の運行が3月31日で終了した。長年にわたって「地域の足」として暮らしを支えてきた「昭和バス」へのメッセージボードなどが町内のスーパーに設置され、住民がそれぞれの言葉で感謝と惜別の思いをつづった。

 店内のボードにはバスの写真と共に、買い物客から「親子2代でお世話になりました」「お疲れさまでした」などのコメントが寄せられた。店の外には「さよなら昭和バスありがとう」の横断幕が張られた。

 制作したのは、同町の北部保育園職員や地元の高校生たち。3月下旬から店に掲示している。横断幕の制作に携わった同町の男性(47)は「自分の人生の一部でもあったものがなくなっていく。何かできないかと思って作ってみた」と話した。

 地元の同級生と5人で横断幕を書いた佐賀西高3年の吉原脩吾さんは高校入学後、通学でバスを利用。片道1時間20分程度の道のりで、運転士と2人だけになった時、進学や部活の話をすることもあり、「親近感があった」という。「寂しい気持ちもあるけど、感謝の気持ちの方が大きい」

 昭和自動車の担当者は「運行を終えた各地で、温かい言葉をいただき、感謝している。今後、運行を引き継ぐ事業者と共に地域の皆様に愛されるよう、継続する路線で安全安心な運転に努める」と話した。

 メッセージボードと横断幕は数日掲示する。その後、メッセージボードは昭和自動車佐賀営業所に贈る。

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