塚崎・唐津往還の道しるべを設置した大川町温故知新会世話人の田中秀彦さん=伊万里市大川町

 伊万里市大川町の住民グループ「温故知新会」が、江戸時代の旧街道「塚崎(武雄)・唐津往還」の道しるべを町内5カ所に設置した。地域の歴史を長く語り継いでもらおうと、以前からあった木製のものを石柱に作り替えた。

 同往還は現在の武雄と唐津を結ぶ約40キロの街道で、大川町には難所の駒鳴峠や宿場町があった。測量家の伊能忠敬(1745~1818年)やキリスト教徒の二十六聖人が通ったとされ、歴史に思いをはせながら歩くイベントも開かれている。

 温故知新会は大川村が合併して伊万里市大川町となった1954(昭和29)年に発足した。地域の活性化や歴史研究に取り組み、2003年には同往還に木製の道しるべを立てた。昨年8月、メンバーの高齢化などを理由に活動を中止し、記念として道しるべを新調した。

 御影石を使った道しるべは高さ80センチ。「唐津往還」と刻字している。旧駒鳴峠に二つ、大川野宿に二つ、長野に一つ立てた。同会世話人の田中秀彦さん(84)は「若い世代が地域の歴史に興味と愛着を持つきっかけになればうれしい」と話している。

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