今枝俊幸氏

 九州電力玄海原発が立地する東松浦郡玄海町に1日、原子力発電の専門的な知識を持つ「原子力アドバイザー」として、玄海原子力規制事務所の元所長の今枝俊幸氏(63)が就任した。町が外部から原子力の専門家を招へいするのは初めて。

 今枝氏は三養基郡みやき町出身。当時の通商産業省福岡通商産業局時代には、玄海1~4号機の定期検査や4号機の使用前検査に関わった。2016年4月から原子力規制委員会の出先機関である同事務所の所長を務め、19年1月からは原子力防災専門官として勤務、3月末で退職した。

 町は、3月23日の町議会の定例議会で可決された20年度一般会計当初予算に、人件費など357万円を計上。町は今枝氏と委託契約を結び、月10日程度勤務する。契約期間は1年。

 今枝氏は今後、町に対して原子力全般のアドバイスや他の立地自治体への情報収集などを行う。玄海原発への視察や九州電力との会議にも同席する。今枝氏は「九州電力の専門的な説明は、知識があるかどうかで受け止め方が変わってくる。通訳のような役割で、町が求めている情報をかみ砕いて伝える」と話した。

 脇山伸太郎町長は「以前は技術的なことは九電から聞いて納得するだけだった。自分たちでは分からない部分もより詳しく理解できてありがたい」と述べた。

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