佐賀豪雨の被災地の現状について情報を共有した復旧・復興推進本部会議=佐賀県庁

 佐賀県は1日、昨年8月末の佐賀豪雨の復旧・復興推進本部会議を開き、山口義祥知事が、佐賀鉄工所大町工場(杵島郡大町町)からの油流出被害を受け、鉄工所や消防と連携した流出防止の訓練を実施する考えを明らかにした。鉄工所が講じるハード、ソフト両面の再発防止策の実効性の検証に役立てる狙い。

 県危機管理防災課や佐賀鉄工所によると、訓練の主体は鉄工所で、杵藤地区消防本部や県、大町町などの関係機関を交え、出水期までに実施する予定。

 鉄工所は工場内に水の浸入を防ぐ鉄壁を設けたほか、関係機関の意見を踏まえた防災マニュアルを作成中で、訓練では水位に応じて計画的にシャッターを閉める作業や役場に通報する手順などを確認する。

 山口知事は、佐賀豪雨の約30年前も鉄工所から油が流出した経緯を踏まえ「繰り返さないために今、何をやっておくべきなのかということが大事」と強調した。「ハード対策は鉄工所も実施してるが、ソフト対策が機能するかどうかは訓練してみないと分からない。みんなで検証するような訓練をすることが将来にも大きな意義を残すのでは」と述べた。

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