佐賀県内3人目の感染者が確認され、感染拡大地域への不要不急の外出を控えるよう呼び掛けた山口祥義知事=1日午後、県庁

 佐賀県は1日、武雄市に住む自営業の40代男性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。県内の感染確認は2日連続、3人目。男性は3月23、24日に出張で東京を訪れ、同行者の1人が発熱を訴えているという。男性は現在軽症。山口祥義知事は「濃厚接触者は家族に限定されている」とし、現時点で新学期から学校を再開する方針は変更しない考えを示した。

 県によると、男性は26日に咳があり、27日には37・9度の発熱。28日に嗅覚、味覚障害が出たため、武雄市の医療機関を受診した。その後、3日間は自宅待機し、31日に指定医療機関を受診。4月1日にPCR検査で陽性が確認された。夕方から入院したが、嗅覚、味覚障害はなくなり、現在は軽症という。

 男性は4人暮らしで、県は妻と5歳以下の子ども2人を濃厚接触者と特定、PCR検査を実施した。2日未明に判明する見通し。

 男性は3月23、24の両日、長崎空港を使って東京に出張し、県外の4人と一緒に行動した。うち東京在住の1人が発熱しているが、感染の有無は不明。

 上京から発症までの時間が短く、山口知事は「出張を感染源と特定しているわけではない」とした。上京前の行動歴も調べていくが、感染経路の特定は困難との見通しを示した。一方、感染拡大を防ぐには発症後の濃厚接触者を把握することが重要との認識を示し、「感染を封じ込める状況にある」と強調した。

 県内3人目の感染確認を受け、山口知事は午後6時半、県庁で対策本部会議を開いた。男性が上京後に発症した点を踏まえ「首都圏、関西圏、九州の福岡や熊本など感染が拡大している地域への不要不急の外出を控えてほしい」と呼び掛けた。

 武雄市の小松政市長は「市内で感染拡大する可能性があるのかどうか不明確」として当面、図書館や各町の公民館などの公共施設を閉鎖することを明らかにした。

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佐賀県・新型コロナウイルス感染、県内3人目(2020年4月1日)
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