武雄市で新型コロナウイルスの感染者が確認されたことを受け、記者会見で公共施設の閉鎖などを発表する小松政市長=市役所

 佐賀県3人目の新型コロナウイルス感染者が1日、武雄市で確認された。小松政市長は記者会見し「市内での感染拡大の可能性が不明確」として、当面の間、図書館などの公共施設を閉鎖することを発表した。6日の予定だった市立の小中学校の再開も再検討する方針を示し、嬉野市と共同で4日から行う予定だった宿泊施設や飲食店を支援するキャンペーンは延期した。

 小松市長は会見で「感染ルートや濃厚接触者が明らかになっていない」として、現段階では市内で感染が広がるかどうかが判断できないことを強調。図書館や文化会館、各町公民館、スポーツ施設、公園、老人福祉施設を閉鎖し「感染経路が確認され次第、解除したい」とした。

 この日の臨時教育委員会で、6日からに決めたばかりだった小中学校の再開についても「市内での感染拡大の可能性などを踏まえて判断する」とした。部活動は当面中止する。

 嬉野市とのキャンペーンは、両市の市民や勤務者を対象に宿泊施設が半額で利用でき、飲食店などで使える4500円分のクーポン券も提供する内容だった。小松市長は「嬉野市とも協議して延期した。感染防止が何より大切だが、市内の経済を回すことも大事。二つのバランスを考えた」と、中止ではなく延期した理由を説明。「感染ルート把握など事実関係を確認して判断したい」と話した。

 延期について村上大祐嬉野市長は「キャンペーンは安全性を確保しながら経済を循環させていくプラン。このエリアで感染者が出たため、経済対策への打つ手が少なくなって残念」とし、「早急に戦略を練り直して、希望を失わずに次の一手を考えたい」とする。

 小松市長は市民に「正しく怖がる」ことを呼び掛け、3条件(密閉空間、密集場所、密接場面)が重なる場所を避けるよう要請した。「感染経路や行動歴が判明され次第、本人が特定されない範囲で速やかに情報を公開したい。個人を特定する行為は慎んでほしい」と呼び掛けた。

このエントリーをはてなブックマークに追加