佐賀県は31日、伊万里市に住む60代女性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。県内の感染確認は2人目。女性は28日に感染が判明した福岡市在住の男性医師の母親で、21日に福岡市内で親族11人の会食に参加していた。山口祥義知事は「感染経路はある程度分かっており、コントロールできている」として、新学期からの学校再開に影響はないとの認識を示した。

 県によると、女性は26~27日、38度の発熱や倦けん怠たい感の症状が出たが、その後、治まった。28日に息子の感染を知った女性の夫が伊万里保健福祉事務所に相談。31日にPCR検査で女性の陽性が確認された。渡航歴はない。濃厚接触者は、同居している60代の夫と80代の義母の2人で、いずれも陰性だった。県は2人に行動自粛を求め、14日間の健康観察に入る。

 女性は31日午後、県内の指定医療機関に入院した。発症後、マスクをしてスーパーに買い物に出かける程度の外出をしていたが、現時点で家族以外の接触者を県は把握していない。

 女性は21日、福岡市で開かれた親族11人の食事会に夫と出かけた。そこに参加した大分赤十字病院(大分市)に勤務していた息子が1週間後の28日にPCR検査で感染していたことが確認された。会食時は女性も息子も発症していなかったが、食事会の場が感染経路になった可能性が高いとみられる。ほかの親族はいずれも福岡、熊本両県の在住で、佐賀県は両県に情報を提供した。

 県内2人目の感染確認を受け、山口知事は午後2時半、県庁で対策本部会議を開いた。女性は発症後に不特定多数との接触がなく、家族を健康観察すれば感染は封じ込められるとの見方を示した。終了後、記者団に「感染経路はある程度把握できている」と述べ、現時点で新学期から学校を再開する方針に変更はないとした。その上で県民に「感染が拡大している地域への不要不急の外出を控えてほしい」と呼び掛けた。

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