棚田の保全に向け、握手する岡本力男組合長(左)と田中正照代表=小城市小城町岩蔵

 小城市小城町の江里山地区にある棚田の保全に向け、地元の生産組合と市民グループが応援協定を結んだ。農家の減少や高齢化による棚田の荒廃を防ぐ県の協働応援事業の一環。市民グループが除草や農作物の栽培、交流事業で協力する。

 協定を結んだのは、江里山棚田米生産組合(岡本力男組合長、27人)と江里山蕎麦(そば)の会(田中正照代表、約20人)。蕎麦の会は2005年に発足し、休耕田でソバを栽培しながら住民との交流を続けている。

 江里山地区は天山山系の中腹にあり、約600枚の棚田が広がる。約12ヘクタールで棚田米を育て、2018年産の出荷量は約6トン。春は菜の花、秋には彼岸花が咲く景観でも知られるが、鳥獣被害も増え、国が財政面で保全活動を支援する「指定棚田地域」になった。

 3月26日に現地で調印式が開かれ、岡本組合長(82)は「共に力を合わせて棚田の再生に尽くしたい」とあいさつ。牛津町の田中代表(66)は「棚田を長年守ってきた地域に、微力ながら貢献できれば」と述べた。

 県事業の協定締結は7例目で、生産組合と蕎麦の会にはそれぞれ活動の経費が補助される。

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