■自分で決断する勇気

 11歳(さい)のリョウは、卵(たまご)の中の楽園のような世界で穏(おだ)やかに暮(く)らしていました。卵の世界には特別なきまりがあります。この世界に生まれた者は13歳(さい)の誕生(たんじょう)日までに、この世界を出るか、とどまるか、決断(けつだん)しなければならないのです。家族や友達とのことも考えながら、リョウが悩(なや)んで選択(せんたく)した先には過酷(かこく)な運命が待っていました。果ての見えない平原を歩き続けたり、自分の気持ちを隠(かく)して他人の息子(むすこ)として暮らしたりする中で、リョウは自分自身と向き合うことになります。

ぼくたちは卵のなかにいた


 皆(みな)さんもこの先、自分自身で決断することが増(ふ)えるでしょう。時にはつらかったり苦しかったりするかもしれません。そんな経験(けいけん)の積み重ねが自分というものをつくっていくと思えたら、難(むずか)しい決断も勇気を持ってできるのではないでしょうか。ぜひ読んでみてください。そして、大人になっていく皆さんが決断することを迷(まよ)ったときには、このお話を思い出してみてください。(企画課 西牟田 美也子)

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