首都圏での新型コロナウイルス感染拡大を受け、佐賀空港ターミナルビルの入り口に、不要不急の外出自粛を帰省客らに呼び掛ける張り紙をする佐賀県庁職員=27日午後6時すぎ、佐賀市川副町

 佐賀県は27日、県内で初めて新型コロナウイルスの感染が確認された20代男子学生の濃厚接触者ら23人のうち、行動自粛を求めていた16人は発症せず、健康観察期間が終了したと発表した。山口祥義知事は対策本部会議で「今のところ封じ込めに成功している」と述べる一方、感染者が県外で増えているため、引き続き警戒する考えを示した。

 県は、男子学生の感染が確認された13日、発症前後に接触していた23人を特定。PCR検査で全員陰性だったが、医師らを除く16人に行動自粛を求め、男子学生と最後に接触した日の翌日から14日間、検温などで健康状態を確認してきた。男子学生が11、12日にアルバイトをした佐賀市内のホテルの従業員2人が濃厚接触者だったが、症状は出なかった。男子学生の症状は改善しているものの、医療機関での入院を継続している。医療関係者7人は感染防止対策を十分に行っていたことなどを理由に、行動自粛は求めていない。

 山口知事は会議で「県内での感染状況は一定程度に収まっていると認識している」と説明しつつ、「急きょ海外から帰ってくる人には注意が必要。首都圏との行き来も注視しなければならない」と強調した。

 会議後、首都圏で往来の自粛を要請する自治体が出ている点に関し、県の対応を報道陣から問われると「現時点で自粛要請までは至っていない」とした上で「転勤の季節を迎える。万全の状態で対応する」と話した。県内に帰省する人などに向けて「不要不急の外出を可能な限り避けていただきたい」とのコメントも出した。県は27日夜、佐賀空港で羽田便の利用客らにチラシを配り、注意を促した。

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