九州電力玄海原発3号機(佐賀県東松浦郡玄海町)で計画されている、使用済み核燃料プールの間隔を詰めて容量を増やす「リラッキング」について、佐賀県は27日、専門家でつくる県原子力安全専門部会を開き、九電や原子力規制庁から説明を受けた。県は「疑問点は残っていない」とし、九電が求めている事前了解について判断の準備を進める考えを示した。

 会議では、委員から「プール内に貯蔵する使用済み核燃料が増加することでリスクが高まらないか」などの質問があった。

 九電や規制庁から、「冷却期間が15年以上の使用済み核燃料を、建設予定の乾式貯蔵施設に移すことでプール内での貯蔵を将来的に減らせる」「燃料集合体を収容する棚の材質を、中性子を吸収するホウ素を添加したステンレス鋼にすることで臨界を防ぐ効果が高まる」などの説明があった。

 九電は昨年1月、県と玄海町にリラッキングに関する事前了解願を提出。事前了解と原子力規制委の工事計画認可がそろえば、着工に進む。

 原惣一郎県民環境部長は会議後、報道陣の取材に応じ「大きな疑問点が残った印象はない」と述べ、事前了解については「今回の質疑や九電、規制庁からの情報を踏まえ、県としての最終的な判断をしたい。いたずらに長引かせることはない」とした。

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