午前5時、暗く静まり返った山あいで、加工場の明かりだけがともっていた。標高約400メートルの佐賀市三瀬村の井手野地区。中では女性たちが、慣れた手つきで材料を混ぜた生地を練り上げ、丸めていく。しばらくすると「名物」のまんじゅうが蒸し上がった。