仕事帰りに、菜の花ロードを訪れた杉野直志さん。後方は鳥栖市街地=同市安楽寺町

 鳥栖市中心街から南の田園地帯へ延びる通学路、市道今泉―安楽寺線を走っていくと、道沿いに咲く満開の菜の花に出合う。

 地元の住民らでつくる「安楽寺菜の花ロード育成会」の杉野直志(なおし)代表(62)=安楽寺町=らが昨年12月に歩道沿い約600メートルに育てた“花の道”だ。

 1987年ごろ、杉野さんの伯母や叔父が始め、その後、受け継いだ。毎年10月に種まきをして苗を育て、12月からPTAや地域の子どもたちの協力を得て移植している。

 昨年は子どもたち十数人を含む約30人が参加した。杉野さんの孫、輝(ひかる)君(7)や旭(あきら)君(4)も一緒にごみ拾いをした後、苗を植え付けた。

 活動の延長で、水田でウナギのつかみ捕りなどをするどろんこ大会も生まれた。若い人たちも手伝ってくれるようになるなど活動の輪は広がり、菜の花ロードやどろんこ大会は地域の人たちが楽しみに待つ名物行事として定着した。

 育成会の活動が認められ、2018年には「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰も受けた。

 本業は税理士。忙しい合間に、定期的に清掃作業や草刈りに精を出す。杉野さんは「子どもたちが誇れるものをつくってあげたいとの思いで続けている。通学途中にきれいだなあと感じてくれたら、古里を愛するきっかけにもなりますからね」。=おわり

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